インド鉄鋼大手の買収へ前進 新日鉄住金 人口増見込む

 新日鉄住金は、インド鉄鋼大手エッサール・スチールへの買収交渉を共に進めている世界最大手のアルセロール・ミッタル(ルクセンブルク)が、売却先を決める入札で落札者に選ばれたと発表した。買収額は4200億ルピー(約6500億円)前後とみられ、ミッタルが過半を出資する見通しだ。 インド国内外の裁判所や関係当局の許認可を得た上で、買収手続きが完了する。 エッサールはインド西部のグジャラート州に製鉄所を持つ。直近の生産能力は年1千万トンあるが、多額の負債を抱えてインドの倒産・破産法の適用を受け、再建手続きを進めている。ミッタル側が今年2月、入札に参加していた。 人口の増加が続いてインフラ向けの鉄鋼需要が旺盛なインドは、「中長期的に成長が見込まれる最も有望な市場」(新日鉄住金の進藤孝生社長)だ。新日鉄住金は、鉄鉱石の鉱山や大規模な生産設備を持つエッサールの経営に参加することで、インド国内でのシェア向上を図る。(箱谷真司)