祖父は布団、父が寝袋、孫はダウン ナンガ、転身で飛躍

 寒さが増すこれからのシーズンに活躍する「ダウンジャケット」。その生産に新たな道を見いだし、業績を飛躍的に伸ばしているのが滋賀県米原市の「ナンガ」だ。布団の縫製業で培った技術を生かし、アパレル業界の山も登り続けている。 主力の「オーロラダウンジャケット」は、防水性と中が蒸れない透湿性に優れている。人気を伸ばす「タキビダウンジャケット」はその名の通り、難燃性の素材を表地に使い、たき火で火の粉が当たっても生地が溶けないのが特徴だ。 街から山まで幅広く使える商品だが、価格は2万~5万円台が軸で手頃。10万円前後の海外ブランドが主流の中、コストパフォーマンスが高いと人気だ。2015年と16年に、二つの直営店を東京都内にかまえ、ブランド力を高めている。 前身は、横田智之社長(39)の祖父が1941年に立ち上げた縫製業「横田縫製」。会社が近江真綿の産地(米原市多和田地区)に近く、布団メーカーに依頼されて縫製加工の下請けをしてきた。 しかし、加工工場を安価な海外…