純利益半減のダイハツディーゼル 大型船の回復に期待

 船舶用のエンジン製造が主力のダイハツディーゼルの2018年9月中間期の純利益が、前年比で半減した。大型コンテナ船の建造が一時的に減っているためで、来年後半になれば回復するとみている。 25日発表した9月中間決算によると、売上高は267億円(前年比9・6%減)、純利益は4億円(同54・8%減)だった。2016年に環境規制が厳しくなったのを受け、大型船向けの納入が増えた前年の反動減があった。 ただ、木下茂樹社長は、「来年の後半にも大型船の引き合いが出てくる」とみている。環境規制は今後も段階的に厳しくなっていくためだ。排ガスの少ないエンジンや、排ガスを無害化する装置の開発に力を入れている。今年8月には、兵庫県姫路市の大型エンジンの新工場を稼働させた。 筆頭株主でトヨタ自動車傘下のダイハツ工業の指導を受け、生産効率を引き上げる取り組みを進める。(金本有加)

88カ月ぶり 近畿の有効求人倍率が全国に並ぶ

 近畿6府県の9月の有効求人倍率(季節調整値)は1・64倍(前月比0・02ポイント増)で、4カ月連続で上昇した。2011年5月以来、7年4カ月ぶりに全国平均の水準と並んだ。有効求人数は0・3%増の46万9659人で2カ月連続で増加。有効求職者数は1・1%減の28万5745人で4カ月連続で減った。 府県別の倍率は、大阪1・83(0・02ポイント増)、京都1・56(0・01ポイント減)、奈良1・54(0・07ポイント増)、兵庫1・49(0・03ポイント増)、滋賀1・39(増減なし)、和歌山1・38(0・01ポイント増)。 6府県の新規求人数(原数値)は全体で前年同月より6・2%減の15万486人。23カ月ぶりの減少で、「生活関連サービス業、娯楽業」を除くすべての業種で減少に転じた。「医療、福祉」の減少は8年4カ月ぶりだ。 大阪労働局によると、曜日の並びで、求人を受け付けた日数が前年同月より2日分減った。9月4日の台風21号の復旧作業に追われたり、事業の先行きに不安が生じたりした企業に求人を出すのをためらう動きも出たという。 近畿の9月の完全失業率(原数値)は、前月より0・1ポイント悪化し、3・1%だった。(伊沢友之)11113400311211134003111211340031122113400311131134003112311340031114113400311241134003111511340031125113400311161134003112611340031117113400311271134003111811340031128113400311■近畿6府県の9月の有効求人倍率府県名9月(季節調整値)滋賀1.39(増減なし)京都1.56(▼0.01)大阪1.83(0.02)兵庫1.49(0.03)奈良1.54(0.07)和歌山1.38(0.01)近畿計1.64(0.02)かっこ内は前月との差(ポイント)、▼はマイナス

マツダ「CX―8」にガソリン車登場

 マツダは3列シートの大型SUV(スポーツ用多目的車)「CX―8」で、新たにガソリン車を追加する。これまではディーゼル車のみだったが、排気量2.5リットルのガソリン車で街乗り中心のタイプと、加速が滑らかなターボエンジン車の2種類を11月29日に売り出す。価格は税込み289万4400円から。

スマート農機で負担軽減 部品メーカー、脱下請けの挑戦

 収穫した野菜や果物を自動で運び、栽培に適した土づくりも手助けする。そんな「スマート農機」の開発に、大阪の自動車部品メーカーが挑戦している。電気自動車(EV)の普及でビジネスの潮流が変わりつつあるなか、新たな事業の柱を育てようと若手の社員らが立ち上がった。 かつて紀州街道の宿場町としてにぎわった、大阪府阪南市の山中渓地区。山あいの畑を歩く人の後ろを、大きなカゴを載せた車がついて走る。画像センサーで人を認識し、ついて行く自動運転の台車だ。 金属加工の中西金属工業(大阪市)が開発中の「agbee(アグビー)」は、収穫した野菜をカゴに次々に積み込んでもビクともしない。軟らかい土の上やでこぼこ道も、クローラー(無限軌道)でどんどん進む。 農家を重い台車を押す苦労から開放するだけではない。台車は収穫物の重さもはかり、土に差し込んで土壌の酸性度(pH)や水分量を計る別の機器と組み合わせれば、どんな土が野菜や果物の成育に適しているかの分析もできる。 開発しているのは、中西金属の若手社員5人。同地区の空き家を借りた「サテライトオフィス」にパソコンや工具を持ち込み、来年度中の発売に向けたテストを繰り返している。 リーダーの木村光希さん(35)は「名付けた通りに、働き蜂(bee(ビー))のように動き回って農家を助けて欲しい」。協力する地元の水ナス農家、草竹茂樹さん(43)の期待も大きい。農薬を散布する機械を取りつけ、疫病の発生情報に応じて自動で散布させるといった使い方も考えられ、「農業界をひっくりかえせるかもしれない」と話す。 今のところ、価格は1台300万円程度の想定。まず今年11月から地元農家に25台分を貸し出し、使い勝手を試してもらう予定だ。 1924年創業の中西金属は、自動車の部品をつくる中堅企業。エンジンや変速機に組み込まれるベアリング(軸受け)の内部部品「リテーナー」のシェアでは世界トップを誇る。 ただ、本業の先行きは楽観できない。ガソリン車で1台あたり100~150個使われるベアリングは、急速に普及が進むEVになると7割減ってしまうという。中西竜雄社長(53)は「自前で新製品を開発できない企業は生き残れない」と「脱下請け」の必要性を強調する。 農機の開発は、その挑戦のひとつだ。2014年に若手を集めて意見を募った結果、農作業を「つらい仕事から楽しい仕事に変える」という目標を定めた。 木村さんは一連の開発を通じ、自分たちで一から開発する面白さに魅せられている。「いつか、アグビーをフェラーリのような世界の有名ブランドに育てたい」と話す。(伊藤弘毅)

消えゆく「格安切符」 続々廃止、自販機撤去の動きも

 関西の駅前で多く見かける「格安切符」の自動販売機。鉄道の回数券をばらして売っていて、1枚から安く買えると重宝されていた。ところが最近、様子が変わっていませんか? 「安く電車に乗れる買い方だったのに……」 大阪駅近くの自販機で、JR西日本の「昼間特割きっぷ」(昼特)を買った大津市の男性(60)は残念がる。買ったのは大阪―京都駅の区間。通常の運賃は560円だが、格安自販機では380円で購入できる。 昼特は自販機の売れ筋だった。運賃の値上げが続いた旧国鉄時代、競合路線の運賃に対抗するため売り出したもので、京阪神地区の57区間で使え、最大50%近くの割引率を誇った。だが9月末に販売を終えた。 近畿日本鉄道の大阪―名古屋間の特急列車の回数券「名阪まる得きっぷ」も、10枚つづりで約20%の割引率などと人気だったが、昨年末で終了に。阪急電鉄や阪神電気鉄道は、磁気カードの回数券から券売機で引き換えた切符の有効期限を、最長3カ月超から「当日のみ」にした。 1枚あたりの料金が安いこうした回数券は、頻繁に乗らない人には使いづらい。格安切符の業者はそこで、ばらした1枚あたりの料金より数十円ほど高くして売ってきた。その自販機を扱う業者も岐路に立つ。 業者は回数券を通常価格などで…

JR東海、9月中間は過去最高益を更新 新幹線好調続く

 JR東海が29日発表した2018年9月中間決算は、売上高が前年同期比2・1%増の9181億円、純利益が10・8%増の2447億円だった。いずれも7年連続で過去最高を更新した。東海道新幹線の利用が引き続き好調だった。 運輸収入は2・2%増の6932億円。6年連続で過去最高を更新した。7月の豪雨で高山線が被害を受けた影響は、年間で5億円程度の減収となる。復旧にかかる費用は10億円程度を見込む。 好調な上半期の決算を受けて19年3月期通期の業績予想を変更。通期の売上高は1兆8550億円(前年比1・8%増)、純利益は4110億円(同3・9%増)として、それぞれ今年4月時点の予想より110億円、70億円を上方修正した。

ゼンリン、過去最高の売上高 地図データ販売が好調

 地図大手のゼンリン(北九州市)が29日発表した2018年9月中間決算は、売上高が前年同期比8・3%増の281億円で、中間期として過去最高だった。純利益も、前年同期の約2・8倍の5億円だった。 自動車のカーナビ向けの地図データ販売が好調だったほか、自治体や不動産など企業向けの住宅地図データの販売も順調に伸ばした。また、昨年秋に東京のマーケティング会社を子会社化したことも売上高を押し上げたという。 19年3月期決算の業績見通しも増収増益を見込んでいる。(田幸香純)

塩昆布「猛暑で注目」 フジッコ売上高、中間期で最高に

 フジッコが29日に発表した2018年9月中間決算は、売上高が前年比2・0%増の310億円、純利益が13・7%増の18億円だった。増収増益で売上高は中間期として過去最高だった。総菜や昆布製品が伸びて、業績を押し上げた。 昆布製品の売り上げは、袋入りの「塩こんぶ」が堅調で2・8%増となるなどした。「猛暑の影響で塩分やミネラルが補給できる食品として注目された」(奥平武則専務)という。総菜製品では、切り干し大根やきんぴらなどを食べきりサイズにして買いやすくしたことが売り上げにつながった。