ストロー、突然「悪者に」 シェア半分握る会社の疑問

 プラスチック製ストローが、海を汚染する「悪者」にされてしまった。マクドナルドやガストなど、外食大手が相次いで使用をやめると表明している。このプラ製ストローの製造で国内シェアの半分を握るメーカーが、岡山県浅口市にある。人口約3万5千人の小さな町の、社員50人の会社だ。さあ、どうする? 岡山県の南西部にある浅口市は、もともと小麦が特産だった。麦の茎を使ったストローが明治期につくられるようになり、日本のストロー産業発祥の地とされる。 国内のストロー製造でトップを走るシバセ工業は1969年に事業を始めた。 蔵のような外観の工場には、生産ラインが6本。「ポリプロピレン樹脂」という米粒ほどの大きさの原料を高温で溶かし、管状にして伸ばす。水をくぐらせると冷えて固まる。これを機械で均等な長さに切る。1秒あたり5~10本のペースで出来上がる。 直径3・5ミリのカクテル用から、専門店が増えている「タピオカミルクティー」を吸うための1センチを超す太いものまで。機械が素材を押し出す速度を調節することで、直径や肉厚を変えることができる。形もストレート型や、折り曲げられる蛇腹付きなど、200種類以上の商品がある。 「プラ製品の存在が悪いのではなく、問題は廃棄の仕方にあるのに」。磯田拓也社長(58)は、急にわき上がった「ストロー廃止運動」に疑問を投げかける。 ただし、すぐに影響が出るわけ…

中国の国有企業、民営株買い支え 「国進民退」懸念も

 米中貿易紛争の影響を受けて株価が下落傾向にある中国で、国有企業が株価対策のために民営企業の株を買う例が相次いでいる。苦境に立つ民営企業を支援するねらいがあるが、これをきっかけに、国有資本が躍進し、民営企業が衰退するという意味の「国進民退」観測が高まり、指導部を悩ませている。 中国株は今年初めから下がり続け、18日に代表的指数の上海総合指数が2500を割った。この間、株価対策として動いたのは国有企業だった。18日の中国メディアの報道によると、今年6月以降、国有資本が民営企業の株式を買ったケースは29に上る。 民営企業は融資も受けにくくなっている。金融リスクを減らす指導部の政策のもと、銀行融資は主に暗黙の政府保証がある国有企業に流れてきた。民営企業への融資規模は2015~17年の間、4分の3に減る一方、国有企業への融資は3倍に膨らんだという。 そこで、民営企業はリスクの高い株式を担保にお金を借りてしのいできたが、今回の株価の下落で金融機関に差し入れていた担保の価値が減少。資金繰りが懸念されるに至り、22日に国務院(政府)は常務会議を開いて民営企業の資金繰りを支援する方策を決めた。 株価の下落をきっかけに浮上した「国進民退」観測に対し、指導部は否定に躍起だ。経済政策を仕切る劉鶴(リウホー)副首相は19日、新華社通信などの取材に応じて見解を表明。「(国有企業の支援は)民営企業の困難克服を助けるためで、良いことだ。民営企業の経営が良ければ撤退できる」「国有企業への融資は安全だが、民営企業への融資は政治的リスクがあるという考えは間違っている」などと述べ、観測を打ち消そうとした。 当局が否定に走る背景には、米…